総理が変わるごとに「看板の付け替え」「国民の信を問え」「国民をばかにしている」と厳しく批判していた政党があった。夏の衆院選で念願だった政権の座をつかんだ民主党だ。
1年ごとに総理が変わるたびに、自民党は国民の信頼を失ってきた。それが先の衆院選で民主党が大躍進した1つの要因だったことは疑いようがない。
それを批判していた民主党が同じことを繰り返している。目に見えて下がっていく支持率、世論に抗しきれなかったのだろう。参院選をにらみ、現体制では政権を維持できないという判断も働いたのかもしれない。
何しろ、衆参のねじれ現象の中で、野党とはいえ、参院で過半数を抑えることができれば、何ができるかを民主党は体験しているのだ。衆院の優位性があるものの、政権に対する揺さぶりはできるし、立法の際などは再度衆院で可決するためには3分の2の議席が必要になる。
管直人氏が新たな民主党の代表、新たな総理となった。組閣が進むが、名前が取り上げられている政治家の顔ぶれをみると、国民受けする政治家を多く起用し、支持を集めたい考えがにじんでいるように思える。
公開事業仕訳など、民主党を中心とした連立政権下で国民サイドに立った新たな政治を目指したという成果、実績は率直に評価したい。しかし、長年、野党の立場にあり、与党としての政治家、個人個人の言葉の重みを忘れていた一面も感じる。
管新政権には感心できるような政権になってほしいと心から願う。鳩山政権のような安定感のない政権運営では国際社会から相手にされない。

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